『検索をする』から『チャットボットに聞く』の時代になった時、検索エンジンはどうなるの？｜ぴんすま

みなさんが普段使いしている検索エンジンは何でしょうか？

おそらく十中八九、グーグル検索だろうと思います。

かくいう筆者も今まではグーグル検索でした。

ところが、ここの所その頻度が劇的に減ってきています。

チャットボットAIの登場が、その環境を激変させました。

これからの時代は調べ物をするとき、検索エンジンを使うのではなく、チャットボットに聞く時代になっていくでしょう。

さて、そんな時代の中で、じゃあ検索エンジンは今後どうなっていくのかについて、ちょっと考えてみたいなと思います。

トラフィック減少中らしいSEOコンテンツ

SEOといえば、サーチエンジンオプティミゼーション（Search Engine Opitimization)の略で、検索エンジン最適化という意味です。

ようは、グーグルやヤフーなどの検索エンジンで、自分が作ったウェブサイトなんかを上位に表示させるように、色々と策を施すってことですね。

なぜSEO対策をしなければいけないかというと、検索したときに上位に表示されるか否かで、そのサイトにアクセスする人数が劇的に変動してしまうので、それにより売り上げを上げている企業や個人は、大きな影響を受けてしまいます。

しかし、いまそのSEO対策が、どんどんと意味がないような状況に向かっていっているようです。

ChatGPTの登場でSEOコンテンツのトラフィック減少は必至。｢オリジナルのビジュアルコンテンツを優先させる｣

こんなニュースを見つけました。

有料記事なのであんまり内容には触れられないですが、要は検索エンジンが使わなくなる可能性があるよね。そうなったらどうしたらいいの？っていう話です。

実際問題、冒頭に書いた通り、自身はほとんど検索エンジンを使わなくなりました。

かわりに今使っているのは、BingAIです。

(chatGPTも時々使うのですが、あんまり自分の今の使い方にはマッチしていないので、課金したものの1か月で辞める予定です)

これに例えば

「本日のニューストピックスを適当にまとめて教えて」

と言えばざっくりまとめて教えてもらってます。

これが本当に便利で、もちろん毎日メディア自体は漁っているものの、むしろチャットボットに聞いて情報を収集したほうが早かったりします。

ゲームチェンジャーになろうとしているAIテクノロジー

人間は基本的におっくうな生き物ですから、何事もできるだけ楽にしたいと考えるものです。

当然、調べ物をするにしても、手間を省きたいものです。

そうした中、検索エンジンを使うより、自分がイメージしているものをパパっと収集してこれるチャットボットは、そりゃもう使わない手はないですよね。

事実、検索エンジンを使う頻度がどんどんと減っていっている現実がありますからね。

さてそうなってくると、今まで幅を利かせていた検索エンジンであるグーグルたちは、いよいよ危機感を感じてきている様子。

焦ったグーグルは、急遽Bardなる謎のAIチャットボットを準備した始めたわけですからね。

いよいよマズイ状況に追い込まれているのかもしれません。

巷で大ブームを引き起こしているchatGPTも、基幹技術はグーグルが開発していたっていうのに、それが自分のシマを脅かすなんてね…なんかの漫画かアニメかって話です。

もちろん、今はAIの技術レベルは低く（と言っても十分実用的ですが）今すぐにどうこうとはなりにくいかもしれません。

けれど、潮の流れは完全に変わったのではないでしょうか。

検索エンジンは使いつつも、少しずつチャットボットによる情報収集の頻度が増えて行くことでしょう。

世の中的に言えば、チャットボット？なにそれおいしいの？状態の今ではありますが、認知度が上がっていけばいくほど、その便利さに気付いていくはずです。

使用頻度が減るぐらいならどうってことない…という、あまっちょろい考え方を持っていると、近い将来致命傷になるってことだけは、知っておいた方がいいかなと思います。

これからのインターネットの世界は、情報を保存しておくためのデータバンクになるかも

さて、検索エンジンが吹っ飛ぶ未来が見えてきたとして、これからのWebの未来を考えてみたいと思います。

筆者として感じるのは、Webの世界、つまりインターネットは、情報を記録しておくための、データバンクという存在になっていく可能性が大いにありそうです。

いや、今も同じことやってるんじゃね？という言葉は重々承知しているのですが、ちょっとだけ意味合いが違うかなと。

情報を記録

これの意味を少し考えてください。

例えば、

「今日もいい天気だね。あまりにいい天気だったから近くの川を散歩したら、こんな素敵なカフェを見つけたよ！○○って名前なんだけど、焼きたてのパンがとってもいい匂いで、実際に食べてみたら凄い美味しい！オススメ！」

という記事をブログに書いていたとします。

この中で情報と言えば

「○○というカフェ」「焼きたてのパンが売っている」「いい匂いで美味しい」

だいたいこんな感じかなと。

これらの情報が保存されているだけ。

インターネットは徐々に、そういう情報の倉庫みたいなものになっていくのかなぁと思うのです。

そしてその倉庫から、チャットボットを通じて必要な情報をかき集め、人間の読みやすいように改変し伝えてくれる。

もちろん、上に書いたような個人の感想とかは残り続けると思いますし、現にオリジナルの記事、体験談なんかにシフトしていくのは間違いなくあると思います。

逆に言えば、コピーペーストで作れるようなまとめ記事とかは、チャットボットが収集してくるデータソース程度の存在でしかなくなっていくのではないでしょうか。

おわりに

検索エンジンを使わなくなることで、僕たちはめちゃくちゃ快適な未来が待っているかもしれません。

わざわざ広告が張られまくっているページを、イラつきながら読む必要はなくなります。

検索エンジンの上位にいる、どうでもいい企業の広告とかを見る機会もなくなります。

検索エンジンを使わなくても、目的の情報が、素早く、正確に（ものによりますが）、詳しくまとめて教えてくれます。

これはつまり、めちゃくちゃ快適に、調べたいことを調べられるユーザーファーストの環境が生まれるってことですね。

検索してもらうことで食っていってる企業は大変かもしれませんが、それもこれもユーザーファーストとして考えるなら、チャットボットAIは、最高のテクノロジーと言えそうですね！