AIというキーワードが溢れ始めている昨今。
これに乗じてAI関連の株式銘柄を物色する人が増えてくることが予想されます。
現に、こんなニュースを見かけました。
AI関連銘柄が急上昇、予想上回るC3.aiの業績見通しを好感(ロイター) – Yahoo!ニュース
いや~分かりやすく相場が影響を受けていますね笑
とはいえ、AIが今人気だから飛び込もうぜ!と考えるのは早計です。
ということで今回の記事では、AIブームに乗っかって自分も関連銘柄を買おうか…と考えている方に注意するべきポイントをお伝えしたいと思います。
AI関連企業の株価が盛り上がっているらしい
まず始めに筆者は投資歴15年以上の一応それなりに経験がある人間です。
なので、シロウトではないってことは強く言っておきたいです笑
さて
投資をするうえでよく考えるのは、そのキーワードに対してどう連想するかですよね。
今回で言えば、AIの注目度が上がってきてるなぁ…
↓
だったらそれの関連銘柄を買えば儲かるんじゃね←いまここ
こういう状態だと思うんですよ。
事実、今回のニュースにあるように、米国株の関連銘柄が大きく影響しているようですね。
記事内には、
【個人投資家に人気のAIソフトウエアを手掛ける米C3.aiが顕著な業績未透視を示した】
ことにより、価格が上昇している、と書いております。
また、他の銘柄に関してもこんな感じになっているようですね。
その他のAI関連銘柄では、分析企業ビッグベア AI、音声AIプラットフォームサービスを提供するサウンドハウンドAI、タイのセキュリティ企業ガードフォースAIが5─20%上昇している。
分かりやすく影響しているので、ちょっと笑ってしまいますね。
まぁ投資家の気持ちはわからないでもないです。
なにしろ、今現在世界的なCOVID-19の影響により、一部の投資家が市場から退場してしまっていて、その結果として市場が不安定になっているようですからね。
こうした状況下にあるため、目の前の餌付き釣り針に食いつきたくなる気持ちもわからずにはいられません。
実際に筆者も無限に投資資金があったら、やっていた可能性がありますから。
AI関連銘柄だからと言っておいそれと飛び込んではいけない大切な理由
さて、それを踏まえたうえで一つ注意するべきポイントがあります。
それは、その企業がどこでどれぐらい稼いでいるかによって異なります。
つまり、企業がどの分野でお金を稼いでいるのか、そしてそこでAIがどの程度の影響力があるのか…という点ですね。
例えば、筆者が無限に株を買っている企業に総合商社で有名な丸紅があります。
これの株主レポートによれば、第二四半期の純利益は、1/3が金属です。
ということは、丸紅株を買う基準として考えたとき、金属取引での儲けを期待していると言えます。
ですがこれにAI事業も始めた…としたら、みなさんは株を買いますか?ということ。
つまり、メインは金属で稼いでいるのに、AI関連に手を出してきたからこの株を買うかって言われたら、そうはなりませんよね。
もちろん、将来性を見越しての投資…という部分もあるとは思うのですが、じゃあchatGPTを検索エンジンであるBingに搭載したマイクロソフトは、一体何で稼いでるんですかって話になった時、AIに期待して株を買う人って、ほとんどいないと思うんですよね。
他のメイン事業がすこぶる調子が悪い状態だったら、AI関連を取り扱っていたとしたって、手を出すわけがありません。
つまり、そういうことなんですよね。
だからこそ注意して欲しいのは、AIは確かにキーワード的に新しい飯のタネになってはいるものの、ままだま全然AIという領域は未熟です。
chatGPT自体も検索技術においてはほとんど無能です。
(ただし、その基幹システムを搭載しているBingAIはめちゃくちゃ優秀)
AIという言葉が流行っているからと、勢い余って投資に走ることは、本当に注意してほしいですよね。
日本のAI関連銘柄はどんなものがあるの?
今回の記事はアメリカ市場の話ではありましたが、日本にも当然AI関連銘柄があります。
そこで、BingAIに調べさせたところ、次のようなものがリストアップされました。
何かの参考にしてみてくださいネ!
- ソフトバンクグループ株式会社
- ファナック株式会社
- SONY株式会社
- 日本電気株式会社(NEC)
- 富士通株式会社
- パナソニック株式会社
- NTTデータ株式会社
- クボタ株式会社
- オムロン株式会社
- 日立製作所株式会社
当然、これらのメインの事業はAIではありません。
ですから、投資をするのには非常に注意が必要です。
元々の事業の将来に期待を持っていたうえで、あ、AIにもチャレンジしようとしてるじゃん…と、この程度の考えて行ったほうがいいのではないでしょうか?
ちょっとした後押し程度ですかね。
おわりに
テクノロジーの生まれた時期はとにかく色んなものが爆発的に作られますが、そのほとんどは消えていく運命です。
本当に有用なモノしか残らない、てところですね。
もちろん、先行者利益ってのもありますから、早めに唾を付けておきたい部分もあります。
だからこそ、社会に対するインパクトが一体どれだけあるかどうか、これをしっかりと精査して次の行動を取って欲しいと思います。