AIがあらゆる分野に参入していく一方で、逆にAIではなく人でなければ難しいような、そんな分野がいくつかあります。
そこで今回の記事では、そんな「AIが参入しづらい分野って何なんだろう?」というテーマで語っていきたいと思います。
てことで、それでは早速みていきましょう!
想像力が求められる分野
そもそもとして、AIは想像する力がありません。
あくまでデータによる回答に絞られてしまうため、いわゆる想像力、独創性に関しては非常に難しいと言わざるを得ませんよね。
例えば、マンガ家が生み出すストーリーやキャラクターには、どれもこれも個性的です。
これらの個性は、漫画家の方々が目いっぱい想像力を働かせ、これなら面白いかなーとか、こんなキャラ設定だったら面白いなぁとか、それこそこのストーリーだったこんな展開が期待できて…などなど、あれこれ妄想して作り上げていきます。
これがAIにとってはひじょーーに難しいでしょう。
こういった芸術関係、デザイン関係に関しては、今の所AIによる代替は難しいのではないでしょうか?
医療の現場における人とのコミュニケーション
医療の現場では、特に専門性が問われてきます。
ただ一番大きいのは、医療従事者と患者とのコミュニケーションですね。
例えば病院に入院する…となると、人はとっても不安です。
そういった不安な感情を和らげてくれるのが、お医者さんや看護師さんの手厚いコミュニケーションだと言えます。
筆者もフットサルのやりすぎで膝を怪我した時、手術をする段になって、麻酔を打つことになりました。
その時に付き添ってくださった看護師さんは、後から思えば本当にできる人でした。
手術台に登る自分。
そりゃもう不安いっぱいなんですよね。
そんな時、その看護師さんはずっと筆者に話をかけてくれたんです。
もう20年ぐらい前のことなのでどんな会話をしたのか覚えていませんが、麻酔が効くまでの間、ずっと寄り添ってくれたんですよね。
そのお陰で、不安なく手術に挑むことができました。
目が覚めたとき、すでに病室のベッドの上に寝ていました。
こんな風に、患者の不安を取り除くためのやり取りが、AIにはまだまだ難しい事でしょう。
もちろん、適切な治療法などの提案はAIを生かすべき場所ではありますが、このようなコミュニケーションに関して言えば、間違いなく人間の方が優秀です。
逆にそういったメンタルケアに看護師さんたちが集中できるように、他の業務をAIが請け負う、そんな形になるかもしれませんね。
法律や経済の分野での予測と解釈
AIはデータを元に予測や分析ができますが、現在進行形で起きている政治や国際情勢の変化には柔軟に対応できません。
例えばそれこそこの株の明日の値段は幾らになりそうですか?とか言われても、いや分かりませんけど?という回答しか出せないのがAIです。
あくまでデータに基づいた事実のみしか答えることができません。
また、法律の解釈に関しても適切な行動を取れるとも思えません。
つまり、事実を基にしてそれをどう調理するか、どういう判断をするべきかを想像することが非常に難しいとも言えます。
過去の判例を基にして、結果を出す…という部分では最速で答えを出せるかもしれませんが、採用されているデータが何なのかによって現実的な公平性をはじき出すのは、まだまだ難しい事でしょうね。
あくまで人間の判断が最終となって、AIは補助として必要なデータを収集する…と言った使い方になるでしょうね。
学校などの教育の分野における子供とのコミュニケーション
教育の現場における子供たちとのコミュニケーションについても、AIを生かすにはなかなか難しそうな状況です。
特に子供たちは多感な年齢なわけですから、事務的なやり取りしかできないAIであり続けるならば、なかなか子供たちの心を奪うことはできないでしょう。
人気がある先生とかは、なぜ人気があるのかについて推測するのは難しいですし、それこそ子供たちと仲良くするためのきっかけ作りができません。
AIが子供たちに向かって、面白い話題を振ったり、公園で遊ぼうぜーとか、そういったことはできません。AIが主体的に行動して子供たちと仲良くなる…とかは、大変なんじゃないでしょうか。
それこそAIに自我が芽生えなければできない所業であります。
学習のサポートとしてAIを使う…という部分のみに限定されるように思います。
おわりに
今回AIが参入しづらい分野について簡単にまとめてみましたがいかがでしたか?
基本的にコミュニケーションや、想像力に関しては、AIはまだまだ難しいということが分かります。
逆にえば、それらさえクリアされてしまえば、今回挙げた分野ですらも消えていく可能性があるとすらいえます。
これからAIの技術はますます発展していくと思います。
そうしたなか、今回挙げた分野たちはどうなっていくのでしょうね…引き続き見守っていきたいものですね。