人は毎日何かしらを考えて生きています。
良い妄想やら悪い妄想やらそりゃもうたくさん考えています。
そんな中、驚きのニュースを見つけてしまいました。
画像生成AI「Stable Diffusion」でfMRIによる脳活動のデータから画像を生成する研究を阪大の研究者が発表
これによれば、実際に見た映像を画像として出力できるようにした技術とのことです。
正直言って、衝撃的なニュースです。
今回はこの記事について掘り下げていきたいと思います。
見た画像を再出力して映像化できる技術
大阪大学大学院生命機能研究科の高木優助教授らが、画像生成AIとして有名なStable Diffusionを使って、被験者が見た画像を再構築できた、という論文を発表されたようです。
今回利用したのはfMRIという方法を取り、作り上げたってことですね。
すこぶる難しいことを書いてあるので筆者はほとんど理解できなかったので、果たして自分が解釈したことが一致しているのかは不明な所ではあります。
それを強引にまとめようとすれば、
目を通してみた映像を、自分の脳を経由して画像生成AIに出力し、画像化する技術
ってことだと思います。
ただ、高木助教授はこう念を入れています。
「(今回の研究は)知覚した内容と脳活動の関係性を調べるもので、マインド・リーディングではありません」
だもんですから、想像したものを映像化とかの技術ではないと語っています。
筆者はてっきり
『イメージしたものを出力してくれるのか…それってつまり…ぐふふ…』
などと、よこしまなことは考えてはいませんけども、まぁつまりはそういうことですよね(どういうこと?
それはさておきとして。
技術としては、これはとんでもない事なんだろうと容易に想像がつきます。
手を動かしたわけでもない、口に出したわけでもない。
それで、いわば頭の中にある映像を外部に出力できたってことですから、これはテクノロジーとしてとんでもないことだと思うんです。
——頭の中で考えたことを文字にする…と聞いてピンと来たのが、技術は脳波を読み取りテキスト化する「脳波翻訳」という技術です。(調べた
詳しい技術は【頭で考えたものが文章に。脳波から97%の精度で文章化できるAIが登場】の記事で詳しく語っているので是非読んでみてください。
ようは、今回は文字ではなく見た画像を、自分の頭の中を経由して出力した、という話ってわけですね。
この技術を実用化できたときにどんな社会的効果を発揮するのだろう
さて、それを踏まえたうえで、この技術が社会に与える影響ってどんなものなんだろうと考えてみたいなと思います。
高木助教授曰く
「何かを体験(知覚)しているときの脳活動とそれを想起あるいは夢を見ている時の脳活動には一定の相同性があることが知られており、この性質を利用して想起あるいは夢の内容を一定精度で解読できることが知られています」
と語っており、起きた事象、体験した時の映像を映像として出力し、解読することを一つの目的と捉えていそうな印象ですね。
脳科学あたりの分野に特化しているイメージです。
これをヒントに考えると、例えば人はなぜ夢を見るのか…とか、夢で見た映像を出力し、アイディアを作り出す、と言った研究に繋がっていけそうな気がします。
夢で見たことや、気付いたことなんかは、朝になるとほとんどの人が忘れていると言います。
そもそも、人は覚えていないだけで、毎晩夢は見ているそうですね。
その夢を映像化し、分析することで得られる情報ってたくさんあると思うのです。
よく、良いアイディアは寝ている時に思い付くことって多いですよね。
だから枕元にメモ帳を置いていて、朝起きた時に覚えていることを書くって人も世の中にはいるそうです。
自分の中になかったアイディアが出せたりするということで、面白いですよね。
それをこの技術を使って常時出力できるようになれば、それはそれで何か面白い技術がバンバン生み出せるようになるかもしれません。
うーん、そう考えると夢が広がりますねぇ…(夢だけに)
おわりに
この技術が広がっていけば、朝起きた時にAIが画像を見せながら解説してくれる、そんな未来が来るかもしれませんね。
それはそれで、興味深い朝を毎日体験できるようになるかもしれません。
是非とも、僕たちでも使えるような技術にまで昇華して行ってほしいなぁと思います。